年代と世帯金融資産を組み合わせ、年代別・資産階層別に投資商品の保有率を示したのが(図表2‐2)である。60代~70代の投資商品の保有率は、世帯金融資産1000万円以上3000万円未満で43%、3000万円以上で67%と、各資産階層別の他の年代平均とほぼ同水準にある。このデータを見る限り、ことさらに「多額の金融資産を持っている高齢者のお金が預貯金に滞留している」わけではないことがわかる。
第一に、市場規模が拡大していく「成長の余地」への注目である。国内経済が成熟化し、人口が減少する社会においても、成長セグメントは存在する。