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電子書籍名言・引用まとめ

銃・病原菌・鉄 下巻

ジャレド ダイアモンド

Quotes List

愛国者や狂信者が恐ろしいのは、敵を打ち負かし、殲滅させるために、自分たちの一部は死んでもかまわないと思って戦うからである。

愛国心のために戦うという考え方は、国家成立以前の集団の考え方と根底から異なる。われわれがこのことに理解がおよばないのは、学校や教会や政府によって、愛国心の偉大さを頭にたたき込まれているからである。

たとえば、一九六三年のキューバミサイル危機のとき、ケネディ大統領は、五億人を核戦争に巻き込みかねない情報を、当初は自分が指名した国家安全保障会議の一〇人のメンバーにしか明かしていなかった。

たとえば、一九六三年のキューバミサイル危機のとき、ケネディ大統領は、五億人を核戦争に巻き込みかねない情報を、当初は自分が指名した国家安全保障会議の一〇人のメンバーにしか明かしていなかった。しかも、最終決定は自分と三人の閣僚の四人だけで下している。

今日の民主主義の時代においても、重要な情報はほんの一握りの人間が管理していて、政府に何をどれだけ教えるかをコントロールしている。

遺伝子的な利己心とは異なる、他の人びとのために自己を犠牲にする行為の実践を民衆に動機づけ、戦場で命を落とす兵士の犠牲のもとに、武力による征服や抗戦を社会全体として効果的におこなえるようにしていったのである。

 ⑷民衆の支持を得るためのもう一つの方法は、イデオロギーや宗教でエリート階級の存在や行為を正当化する方法である。

 ⑶独占的な権力を利用して、暴力沙汰を減らし、公共の秩序を維持して、民衆が安心して暮らせるようにする。

 ⑵集めた富の多くを、民衆に人気のあるやり方で再分配して彼らを喜ばせる。

 ⑴民衆から武器を取りあげ、エリート階級を武装させる。

平民より上等な生活を堪能しながら、彼らのあいだで不人気にならないためにはどうしたらいいのか。歴史上、エリート階級たちは、つぎの四つの方法をさまざまに組み合わせて、この問題に対処してきた。

階級間の搾取を可能にする統治システムは、虐げられた平民によって覆される危険性を秘めている。

首長社会であろうと国家であろうと、階級社会において、労働の産物が上流階級に渡ってしまうことを平民たちに我慢させる理由は何であろうか

搾取がおこなわれるか賢政がおこなわれるかは程度問題にすぎない──つまり、エリート階級が泥棒とみなされるか大衆の味方とみなされるかは、再分配された富の使い道に対する平民の好感度がどれだけかによって決まる。

この二つは不可分に結びついており、搾取がおこなわれるか賢政がおこなわれるかは程度問題にすぎない──つまり、エリート階級が泥棒とみなされるか大衆の味方とみなされるかは、再分配された富の使い道に対する平民の好感度がどれだけかによって決まる。

首長やその家族、および官僚たちをまかなっていたのは、平民の労働によってもたらされた余剰食料である。職人たちも余剰食料によって支えられ、カヌーや手斧や痰壺などを作ったり、鳥を捕獲したり、入れ墨を彫るといった仕事に従事していた。

つまり、「平等」という形容詞は、小規模血縁集団では、個人の人柄、強靭さ、知性、戦いの技量などにもとづき、リーダーが非公式に決まるということを意味している。

小規模血縁集団は、「平等」という形容詞で表現されるが、それは、すべてのメンバーがわけへだてなく平等な権限を持つという意味ではなく、階級が未分化でメンバーが社会的に区別されていない、という意味である。

人間社会の多様性は、音楽様式や生活様式などと同様、時間の経過とともに連続的に変化するものであり、段階的に線引きする分類はどうしても不完全なものにならざるをえない。

人類の科学技術史は、こうした大陸ごとの面積や、人口や、伝播の容易さや、食料生産の開始タイミングのちがいが、技術自体の自己触媒作用によって時間の経過とともに増幅された結果である。

非常に早い時期に姿を現した技術が、発展するまでに長い時間を要することがあるが、おそらくその原因は、その技術をひっさげての移動がむずかしかったことにある。

エジソンが、蓄音機の主要な用途は、音楽の録音再生にあることをしぶしぶ認めたのは、発明から約二〇年たってからのことだった。  

古代の文字は、人類学者クロード・レヴィ=ストロースが指摘しているように、「他の人間を隷属化させるために」おもに使われていた。

日本人が「l」と「r」を区別しないだけでもわかりづらいのに、前記の子音グループが同じ文字で表記されたときの混乱ぶりは想像を絶する。「lap」も「rap」も「lab」も「laugh」もみんな同じ綴りになってしまうのである。

最終的にセコイヤは、チェロキー語には有限個の音の要素があって、どの単語もそれらの要素の組み合わせで構成されていることに気づいた。

中米と西ユーラシアの文字が、基本的に似たような原則にしたがって構成されていることは、人間の創造性が世界共通であることを裏づける証拠でもある。

しかしシュメール人は、何を意味するかが絵で描ける名詞を、それと同じ発音の(絵で描くのがむずかしい)抽象名詞として使うという、同音異義語のアイデアを思いつく。

実際の発明の多くは、人間の好奇心の産物であって、何か特定のものを作りだそうとして生みだされたわけではない

著名な例に惑わされ、「必要は発明の母」という錯覚におちいっている

文字が誕生するには、数千年にわたる食料生産の歴史が必要だった。ちょうど、集団感染症の病原菌が登場するのに食料を生産する社会が必要であったように

食料生産をおこなわない狩猟採集民たちは、農耕民たちのように余剰食料というものを持たず、文字の読み書きを専門とする書記を養うゆとりが社会的になかった

初期の頃、文字は用途が制限されていたので、曖昧性を減少させる方向に積極的に向かう必要もなかった

人類史上、文字が広がっていった社会がある一方、広がっていかなかった社会があるのはなぜか

功績が認められている有名な発明家とは、必要な技術を社会がちょうど受け容れられるようになったときに、既存の技術を改良して提供できた人であり、有能な先駆者と有能な後継者に恵まれた人なのである。

いまとなっては遠い昔のことで、本当の理由はわからなくなっているが、シュメール人が十二進法(現代でも、一時間を六〇分、一日を二四時間、円周を三六〇度と数えることにその名残がある)を使うようになったのも、おそらくたいした理由からではなかった

世界の文字の歴史は、地形をふくめた自然環境上の障壁が、人間の発明の伝播にも同様の影響をあたえていたことを示しているのである。

文字が誕生するには、数千年にわたる食料生産の歴史が必要だった。

中国とは異なり、ヨーロッパにはたくさんの小さな中心地が点在していた。どれ一つをとっても長期的に他を支配するほどの規模はなく、それぞれが独立国家の中心地となっていた。

社会は自分たちより優れたものを持つ社会からそれを獲得する。もしそれを獲得できなければ、他の社会にとってかわられてしまうのである。

実際の発明の多くは、人間の好奇心の産物であって、何か特定のものを作りだそうとして生みだされたわけではない。

日本人が、効率のよいアルファベットやカナ文字でなく、書くのがたいへんな漢字を優先して使うのも、漢字の社会的ステータスが高いからである。

しかし、あの時、あの場所で、あの人が生まれていなかったら、人類史が大きく変わっていたというような天才発明家は、これまで存在したことがない。功績が認められている有名な発明家とは、必要な技術を社会がちょうど受け容れられるようになったときに、既存の技術を改良して提供できた人であり、有能な先駆者と有能な後継者に恵まれた人なのである。

エジソンが、蓄音機の主要な用途は、音楽の録音再生にあることをしぶしぶ認めたのは、発明から約二〇年たってからのことだった。 

平民より上等な生活を堪能しながら、彼らのあいだで不人気にならないためにはどうしたらいいのか。歴史上、エリート階級たちは、つぎの四つの方法をさまざまに組み合わせて、この問題に対処してきた。 ⑴民衆から武器を取りあげ、エリート階級を武装させる。 ⑵集めた富の多くを、民衆に人気のあるやり方で再分配して彼らを喜ばせる。 ⑶独占的な権力を利用して、暴力沙汰を減らし、公共の秩序を維持して、民衆が安心して暮らせるようにする。 ⑷民衆の支持を得るためのもう一つの方法は、イデオロギーや宗教でエリート階級の存在や行為を正当化する方法である。

紀元前の一〇〇〇年間に書かれた記録を見ると、中国民族がすでに、中国人以外を「野蛮人」とみなし、自分たちより文化的に劣っていると思っていたことがわかる(いまでもその傾向がある人が多いが)。

結論を述べると、ヨーロッパ人がアフリカ大陸を植民地化できたのは、白人の人種主義者が考えるように、ヨーロッパ人とアフリカ人に人種的な差があったからではない。それは地理的偶然と生態的偶然のたまものにすぎない。しいていえば、それは、ユーラシア大陸とアフリカ大陸の広さのちがい、東西に長いか南北に長いかのちがい、そして栽培化や家畜化可能な野生祖先種の分布状況のちがいによるものである。つまり、究極的には、ヨーロッパ人とアフリカ人は、異なる大陸で暮らしていたので、異なる歴史をたどったということなのである

平民より上等な生活を堪能しながら、彼らのあいだで不人気にならないためにはどうしたらいいのか。歴史上、エリート階級たちは、つぎの四つの方法をさまざまに組み合わせて、この問題に対処してきた。  ⑴民衆から武器を取りあげ、エリート階級を武装させる。  ⑵集めた富の多くを、民衆に人気のあるやり方で再分配して彼らを喜ばせる。  ⑶独占的な権力を利用して、暴力沙汰を減らし、公共の秩序を維持して、民衆が安心して暮らせるようにする。  ⑷民衆の支持を得るためのもう一つの方法は、イデオロギーや宗教でエリート階級の存在や行為を正当化する方法である。

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